「パソコンの写真をiPhoneに送りたいけど方法がわからない」「iTunesを使わずに転送できる?」「大容量の動画をiPhoneに移したい」—こうした疑問を持つ人は多い。
結論から言うと、パソコンからiPhoneに写真・動画を送る方法は大きく9種類あり、手軽さ重視ならiCloud・フォルダ管理重視ならiTunes・Macユーザーならば AirDropが最適だ。
この記事では、各方法の特徴・手順・注意点を初心者にもわかりやすく徹底解説する。
パソコンからiPhoneに写真・動画を送る前に確認すること
iPhoneのストレージ残量を事前にチェックする
転送を始める前に必ずiPhoneのストレージ残量を確認してほしい。残量が少ない状態で大量の写真・動画を転送しようとすると、転送途中でエラーが発生したり転送が完了しなかったりするトラブルが起きやすい。
「設定→一般→iPhoneストレージ」で残量確認の手順
残量確認の手順は以下の通りだ。
- iPhoneのホーム画面から「設定」を開く
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」をタップ
- 棒グラフで使用量と残量が表示される
転送する写真・動画の合計容量より十分な空き容量があることを確認してから次の手順に進んでほしい。
転送方法は目的・環境によって選ぶのが正解
容量・フォルダ管理・接続方法の違いで最適な方法が変わる
パソコンからiPhoneへの転送方法を選ぶ際の判断基準は以下の通りだ。
| 状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| 手軽に少量を転送したい | iCloud |
| フォルダ分けして管理したい | iTunes |
| MacユーザーでケーブルなしでOK | AirDrop |
| 大容量動画を転送したい | iTunes・USBメモリ |
| iTunesもiCloudも使いたくない | Googleドライブ・Dropbox |
【方法①】iCloudを使ってパソコンからiPhoneに写真・動画を送る

iCloudを使った転送の特徴とメリット
接続不要で最も手軽・無料で使える容量は最大5GBまで
iCloudを使った転送の最大のメリットはケーブル接続が不要なことだ。パソコンとiPhoneが同じApple IDでiCloudにサインインしていれば、クラウドを経由して自動的に写真・動画を同期できる。無料で使える容量は最大5GBで、それ以上は有料プランへのアップグレードが必要になる。
iCloud経由で転送する手順(2ステップ)
iCloud Driveを開いて写真・動画を移動させるだけで完了
iCloud Driveを使った転送手順は以下の通りだ。
- ステップ1:パソコンのブラウザでiCloud.com(https://www.icloud.com)にアクセスし、Apple IDでサインインする。「iCloud Drive」を開いて転送したい写真・動画をアップロードする
- ステップ2:iPhoneの「ファイル」アプリを開き、「iCloud Drive」の中にアップロードされたファイルが表示されているか確認する。表示されていれば転送完了だ
Wi-Fiの速度によっては数分かかる場合があるため、ファイルが表示されない場合は少し待ってから確認してほしい。
iCloudで転送した写真・動画の確認場所
iPhoneの「ファイル」アプリで確認できる
iCloud DriveにアップロードしたファイルはiPhoneの「ファイル」アプリの「iCloud Drive」フォルダ内に表示される。注意点として、iCloud Drive経由でアップロードしたファイルは「写真」アプリには自動的に表示されない。写真アプリに保存したい場合は「ファイル」アプリから写真を開き「写真に保存」を選択する手順が必要だ。
iCloudを使う場合の注意点
フォルダ分けができない・5GB超は別方法を検討する必要あり
- 容量制限:無料プランは5GBまでのため、大量の写真や動画には有料プラン(50GBで月130円・200GBで月400円・2TBで月1,300円が目安)が必要だ
- 整理のしにくさ:iCloud Driveは写真アプリとは別の場所に保存されるため、iPhone内の写真として整理したい場合は追加の操作が必要だ
- 通信量:モバイルデータ通信で同期するとデータ通信量を大きく消費するため、Wi-Fi環境での利用を推奨する
【方法②】iTunesを使ってパソコンからiPhoneに写真・動画を送る

iTunesを使った転送の特徴とメリット
フォルダ分けができる・容量制限なしで大容量動画の転送に最適
iTunesを使った転送はクラウドを経由しないため容量制限がなく、フォルダ単位での整理・転送ができる点が最大のメリットだ。大容量の動画ファイルを転送したい場合や、写真をアルバムごとに整理した状態でiPhoneに送りたい場合に最も向いている方法だ。Windows・Macの両方で利用できる。
注意:macOS Catalina以降ではiTunesが廃止されており、代わりに「Finder」を使って同様の操作ができる。Windowsユーザーは引き続きiTunesを使用する。
iTunesで転送する手順(4ステップ)
①写真・動画の整理→②iTunesに追加→③ケーブル接続→④同期
- ステップ1(写真・動画の整理):パソコン上でiPhoneに転送したい写真・動画を専用フォルダに整理する。フォルダ名がそのままiPhoneのアルバム名になるため、わかりやすい名前をつけておくと便利だ
- ステップ2(iTunesを起動):パソコンでiTunesを起動する
- ステップ3(ケーブル接続):Lightning-USBケーブルまたはUSB-CケーブルでパソコンとiPhoneを接続する。iPhoneに「このコンピュータを信頼しますか?」と表示された場合は「信頼」をタップしてパスコードを入力する
- ステップ4(同期設定):iTunesの左上に表示されたiPhoneアイコンをクリック→「写真」タブを選択→「写真を同期」にチェックを入れる→転送するフォルダを選択→「適用」をクリックして同期完了を待つ
iTunesで転送した写真・動画の確認場所
写真は「写真→アルバム」・動画は「TV→ライブラリ→ホームビデオ」
iTunesで転送した写真はiPhoneの「写真」アプリを開き「アルバム」タブに整理されている。転送時に設定したフォルダ名でアルバムが作られているため確認しやすい。動画ファイルはiPhoneの「Apple TV」アプリ(旧ビデオアプリ)を開き「ライブラリ」→「ホームビデオ」の中に保存されている。
【方法③】AirDrop(Bluetooth)を使ってMacからiPhoneに送る

AirDropはMacとiPhone間限定・Windowsでは使用不可
AirDropはAppleデバイス間でのみ使える近距離ワイヤレス転送機能だ。Wi-FiとBluetoothを使って数秒〜数十秒でファイルを転送できる手軽さが魅力だ。ただしWindowsパソコンでは使用できないため、MacユーザーとiPhoneの組み合わせに限定された方法だ。
AirDropで写真・動画を送る手順(6ステップ)
Wi-FiとBluetooth両方をオン・AirDrop設定変更が必要
- ステップ1:iPhoneのコントロールセンターを開き、Wi-FiとBluetoothの両方がオンになっていることを確認する
- ステップ2:iPhoneのコントロールセンターでAirDropをタップして「連絡先のみ」または「すべての人」に設定する
- ステップ3:Macでも Wi-FiとBluetoothをオンにする(メニューバーから確認できる)
- ステップ4:MacでFinderを開き、左サイドバーの「AirDrop」をクリックして転送先のiPhoneが表示されているか確認する
- ステップ5:送りたい写真・動画ファイルをFinderで選択して右クリック→「共有」→「AirDrop」→転送先のiPhoneを選択する
- ステップ6:iPhoneに「受け入れる」という通知が表示されるので「受け入れる」をタップして転送完了を待つ
AirDropで受け取った写真・動画はiPhoneの「写真」アプリに自動保存される。
【方法④〜⑨】その他の代替方法6選
iPhoneで使えるUSBメモリを使う
iTunes・iCloudが使えない場合に有効
Lightning端子またはUSB-C端子に対応したiPhone専用USBメモリを使えば、パソコンとiPhone間でファイルをやりとりできる。iCloud・iTunesを使いたくない場合や、オフライン環境でも使える点が強みだ。対応USBメモリはAmazonや家電量販店で2,000〜5,000円程度で購入できる。
手順は「パソコンのUSBポートにUSBメモリを接続→写真・動画をコピー→iPhoneにUSBメモリを接続→専用アプリからファイルを閲覧・保存する」という流れだ。
メールに添付してiPhoneに送る
GmailなどでiPhoneのメールアドレス宛に添付送信
パソコンからGmailやOutlookなどでiPhoneに設定しているメールアドレス宛に写真・動画を添付して送信する方法だ。設定不要で誰でもすぐに使えるシンプルな方法だが、1通あたりの添付容量制限があること・大量ファイルの転送には向かないことがデメリットだ。数枚程度の写真を急いで送りたい場合の応急処置として使いやすい。
Googleドライブ・Googleフォトを使う
PCで保存→iPhoneアプリからダウンロードする流れ
Googleドライブ・Googleフォトを使った転送は、iCloudを使いたくない人やAndroidとiPhoneの両方を使っている人に向いている方法だ。Googleアカウント(無料15GBまで)さえあれば今すぐ使える。
手順は「パソコンのブラウザでGoogleドライブ(drive.google.com)またはGoogleフォト(photos.google.com)にログイン→写真・動画をアップロード→iPhoneのGoogleドライブ/Googleフォトアプリを開いてダウンロードする」という流れだ。
DropBoxを使う
同アカウントでログインしてファイルをダウンロードする
DropBoxはパソコンとiPhoneで同じアカウントにログインすることで、クラウドを通じてファイルを共有できるサービスだ。無料プランは2GBまで使えるため、少量の写真転送には十分対応できる。iPhoneの「DropBox」アプリを開いてパソコンからアップロードしたファイルを選択し「デバイスに保存」をタップすればiPhoneに保存できる。
SNS・メッセージアプリを使う
他人に見られたくない場合はDM機能で自分宛に送る方法が便利
LINE・Slack・Discord・Messengerなどのメッセージアプリを使ってファイルを転送する方法もある。他人に見られたくないプライベートな写真の場合は、自分のアカウントに自己宛DMを送る(「Saved Messages」「自分へのメモ」などの機能)ことでプライバシーを保ちながら転送できる。ただし画像が圧縮されることが多いため、高画質のまま転送したい場合には向かない。
YouTubeにアップロードする(動画のみ)
限定公開設定でURL共有・iPhoneの容量を圧迫しない利点あり
大容量の動画をiPhoneに転送する代わりに、YouTubeに「限定公開」設定でアップロードしてURLをiPhoneでブックマークする方法もある。iPhoneのストレージを使わずにどこでも視聴できる点が最大のメリットだ。動画のURLさえあれば特別なアプリなしにSafariから再生できる。ただし限定公開でもURLを知っていれば誰でも見られるため、プライベートな動画を扱う際は注意が必要だ。
パソコンからiPhoneに写真・動画を送るメリット4つ
iPhoneなら場所・時間を問わずいつでも閲覧できる
パソコンに保存した写真・動画をiPhoneに転送することで、外出先・移動中・会議中など場所を問わずいつでも確認できるようになる。「家のパソコンを起動しないとあの写真が見られない」という不便から解放される。
SNSへのアップロードや他者への共有がスムーズになる
InstagramやX(旧Twitter)・LINEへの投稿は、パソコンよりiPhoneからの方が操作がスムーズな場合が多い。パソコンで編集・保存した写真をiPhoneに転送しておくことで、SNSへのアップロードや友達への共有を素早く行えるようになる。
タッチ操作で直感的な画像編集アプリが使える
iPhoneには直感的なタッチ操作で使える高機能な写真・動画編集アプリが多数ある。Snapseed・VSCO・CapCutなどのアプリはパソコンの編集ソフトより手軽に使えるため、パソコンから写真を転送してiPhoneで仕上げ編集するワークフローを作ることができる。
パソコンからiPhoneに転送する際の注意点3つ
枚数が多い・動画が大きいと数分〜十数分かかる
転送途中のキャンセルは絶対NG・完了まで待つことが重要
数百枚の写真や大容量の動画ファイルを転送する場合、転送が完了するまで数分〜十数分かかることがある。転送途中でiPhoneをパソコンから取り外したり、転送をキャンセルしたりするとファイルが破損したり転送が不完全になったりするリスクがある。転送が完了するまで待つことが重要だ。
iPhoneのストレージ不足に注意して事前確認を徹底する
転送する写真・動画の容量がiPhoneのストレージ空き容量を超えている場合、転送途中でエラーが発生して中断される。事前に「設定→一般→iPhoneストレージ」でストレージの空き容量を確認し、必要であれば不要なアプリや写真を削除してから転送を始めてほしい。
動画の形式によっては変換が必要な場合がある
iPhoneで再生できる動画形式はMP4(H.264/H.265)・MOV・M4Vが主流だ。AVIやWMVなど対応していない形式の動画を転送した場合、iPhoneで再生できないことがある。対応していない形式の動画は、パソコンで「HandBrake」などの無料変換ソフトを使ってMP4に変換してから転送することをおすすめする。
まとめ|目的に合った方法でパソコンからiPhoneへ写真・動画を転送しよう
手軽さ重視ならiCloud・フォルダ管理重視ならiTunes・Mac限定ならAirDrop
パソコンからiPhoneへの写真・動画転送の主要3方法を改めて比較すると以下の通りだ。
| 方法 | こんな人に向いている | 注意点 |
|---|---|---|
| iCloud | ケーブル不要・手軽に転送したい人 | 無料は5GBまで・写真アプリに直接保存されない |
| iTunes/Finder | フォルダ管理・大容量動画を転送したい人 | ケーブル接続が必要・同期の手順が少し複雑 |
| AirDrop | MacユーザーでケーブルなしにiPhoneへ送りたい人 | Macのみ対応・近距離での使用が必要 |
メインの3方法が使えない場合は6つの代替方法を試してみよう
iCloud・iTunes・AirDropが使えない・使いにくいという場合は、以下の代替方法から目的に合ったものを選んでほしい。
- オフライン環境・大容量:iPhone対応USBメモリ
- すぐ数枚だけ送りたい:メール添付
- Googleアカウントを持っている:Googleドライブ・Googleフォト
- iCloud以外のクラウドを使いたい:Dropbox
- スピード重視の少量ファイル:LINEなどのSNSのDM機能
- 大容量動画でストレージを節約したい:YouTubeの限定公開
自分の環境・目的・ファイルの容量に合った方法を選ぶことで、ストレスなくパソコンからiPhoneへの転送が完了できる。まずiCloud・iTunes・AirDropの3つを試してみて、使いにくいと感じたら代替方法に切り替えてほしい。

